どれだけ便利でも、iPadは「年季の入った革の手帳」に勝てない
機能のデジタルか、ロマンのアナログか。手帳ユーザーが抱えるジレンマ
検索性、無限の拡張性、時間をデザインする力。
ツールとしての優秀さを比べれば、デジタルに軍配が上がる場面は数多くあります。
しかし、デジタル手帳を愛用する私でも、絶対に敵わないと白旗を上げざるを得ない「一つの領域」についてお話しします。
私が「革の手帳」に完全敗北を認める3つの理由
冷たくて均一なガラスとアルミでできたiPadは、どれだけ機能を追加しても、物質としての圧倒的な色気においてアナログの革手帳には追いつけません。
🎬 1. 映画のワンシーンのようなロマン
古い映画で主人公が使い込まれた革の手帳を取り出すシーンを見るたび、「あれが欲しい」と強烈に惹かれます。手の脂を吸い、傷がつき、持ち主の人生そのものを刻み込んだ深いツヤ(エイジング)は、iPadには決して出せない魅力です。
📖 2. 「革カバー」では埋められない虚無感
iPadに立派な本革カバーを付けても、開いた先にあるのは紙の匂いではなく液晶のバックライト。紙と革が一緒に歳をとっていく独特の風合いは、デジタルの無機質さと水と油のように反発し合い、「革の服を着せた電子機器」の域を出ません。
💼 3. スマートさを極めるほど遠のく泥臭さ
iPadを最も機能的かつスマートに使おうとすれば、薄くて軽いポリウレタン製のカバーに行き着きます。機動力を極めるほどデバイスの見た目は平坦になり、あの「泥臭いカッコよさ」や「物質的なロマン」からは遠ざかってしまうのです。
それでも私が「デジタル」を選ぶ理由
革の手帳への憧れやジレンマは尽きませんが、私はこれからもiPadを相棒として使い続けます。過去の記録をすべて持ち歩き、一瞬で検索し、何度でも予定を書き直せるデジタルの「合理性」が、今の自分のライフスタイルには必要不可欠だからです。
無機質なキャンバスに、泥臭い思考を刻み込む「y.techo」
物質的なロマンを手放した代わりに、圧倒的な利便性を手に入れた私たち。
システムエンジニアである私が、自分自身の思考と日常を刻み込むために開発したのが、iPad専用のデジタル手帳リフィル生成サービス「y.techo」です。
革の手帳には敵わなくても、あなただけの「極上のフォーマット」を持ち歩くことはできます。